2008年 09月 30日
なまこや |
「なまこや」である。
いわゆる世間一般で言うところの昭和レトロな駄菓子屋なんである。
しかしナンと言っても「なまこや」であるからして、当然の事ながらココの駄菓子は全て特別なのである。
何が特別かって。
そりゃあ、すべてになまこが使われている訳である。
写真を見ればわかる通り、アイスクリームのケースがあるだろう?
この中には海鼠アイスや海鼠アイスキャンデーが詰まっている訳だ。
カップの海鼠アイスは、甘いバニラのアイスに紛れ込むコリコリとした食感と、今流行りの甘塩っぱい組み合わせが楽しめるのだ。
アイスキャンデーだって半端なモノではない。
丸々一匹の海鼠が棒に刺さり、チョコレートでコーティングされて凍らされており、赤ナマコ・黒ナマコ・青ナマコの三種類がレギュラー販売されているのだ。
ガリガリ君ならぬコリコリ君(ナマコ酢味)だってあるのだ。
看板を見れば気付く人もいるだろうが、上部には有名な飲料メーカーのロゴが。
そう。
ナマコーラという独自の特別ドリンクが飲めるのはココだけなのである。
もちろん瓶の中にはコリコリのツブツブ海鼠がたっぷりで、軽くシェイクして飲むと食感も共に楽しめるのだ。
他にも串の先が赤く塗ってあればアタリでもう一本もらえる海鼠きなこ棒や、薄く輪切りにされカリッと揚げられたナマコチップル(ガーリック味)や、ナマコゼリーにナマコ餅、海鼠チョコに海鼠せんべいと海鼠のオンパレードだ。
ガシャポンだって携帯ストラップやフィギュアなど、大人気の海鼠グッズがたっぷり詰まっている。
一枚10円の1500種にも及ぶという原色海鼠カードだってあるのだ。
当たりを引くと海鼠カード専用アルバムがもらえちゃうのだ。
どれもみな、子供のお小遣で買える価格で、1個10円から高くても100円程度なのだ。
そこかしこに子供の夢と希望とが詰まっている憧れの店なのである。
看板のみならずその佇まいといい、巻き取り式のシマシマの天蓋布といい、チャリンコも含めた風景全体にナンとも言えぬ味わいがあり、そこに漂う空気感がそこはかとなく美しく、昭和感溢れる風景である。
味わい深し。
採取地 :神奈川横浜
採取日時:2008.8
看板種 :行灯系 壁持ち出し型
業種 :ナマコ系駄菓子店
美 :★★★
味わい:★★★★★
哀愁 :★★★
枯れ :★★★★
変 :★★★★★
by kissh-kanbamania
| 2008-09-30 01:32
| kanban